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第7回 流域はっしん!「尽きぬ水を願った紫川流域の稲作文化」

2025年10月25日(土)13:00~ 水環境館河川観察窓前ホールにて
第7回流域はっしん!を開催いたします!

あっという間に半年が過ぎ、「流域はっしん!」も第7回となりました。
今回のタイトルは『尽きぬ水を願った紫川流域の稲作文化』。
そう、この時期とーってもおいしい「お米」のおはなしです。

もちろん「流域はっしん!」ですから、川・水との関係を紐解いていくのですが、
「川の水がきれいなほうがおいしいお米が育ちます!」
「どうしてお米に水が必要なの?」
といったおいしいお米の作り方講座ではございません。

私たちが伝えたいのは「紫川流域の稲作にまつわる習俗や文化」。
なんちゃって民俗学といったところでしょうか。
「地域内でどうして水をめぐって争うことになったのか?」
「なぜ日本人にとって米はただの食材に留まらず、神様に結び付けたのか?」
「なぜ人びとの関心にいつも米が向けられてきたのか?」

小さいころに、祖母によく「お米一粒には7つの神様がおるけえね」と言われてきました。
なぜにお米に!?毎年稲の実りを祝福する神嘗祭・新嘗祭が行われます。
これも神様にご奉納します。

お米作りには水が常にかかせません。そしてその水は川からもたらされます。
万葉集には、自らの将来・恋愛・家族についての「永遠」という気持ちに対して、
尽きぬことなく流れ続ける「川」を比喩的表現として用いた歌がいくつもあります。
ここから、稲作農業に水を必要にしていたということを端的に表現しているとも
うかがうことができます。
実際、紫川がその流域の稲作文化から見て、どのように映っていたのかも気になりますね。

私たちはだいたい、歴史や生まれる前のことを別の世界のことだと思ってしまいますが、
同じ川が流れ続けているように、同じ世界で続いています。
同じ土の上を歩いているということを忘れてしまいがちです。

しかしそうではなく、やっぱり自分が今いる場所の時間軸の上で、
これまでどんな風景、出来事、文化があったのか。
それが今どう続いていて、これからどんな風に変化するのか。
こんなことを考えたり、想像したりすることは、
この地域の土の上で生きる者として、使命のようなものだとも思います。
今生きている私たちがあるのは先人の暮らしがあってのことだということを忘れないためにも。

だから私たちは、遠い昔から尽きることなく流れ続ける「川」を通して、
この流域の文化をどこか心の片隅に置いていてほしい、と感じます。

25日(土)13:00~約1時間、ぜひ足をお運びください!
ご来場お待ちしております^^

| 流域はっしん!

今後のイベントはございません。

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